院長と語る!2~3年目職員の本音
普段は指示を仰いだり業務上の相談をする以外に接点の少ない病院長と、療法士や管理栄養士として経験を積んできた2・3年目スタッフがクロストークを展開。 病棟やスタッフルームでしか目にすることが無い院長の言葉の一つひとつに納得感が増していく4人が印象的なクロストークです。(司会者)
メンバー
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日野病院
院長 -
日野病院
リハビリテーション部
理学療法士 -
日野病院
リハビリテーション部
言語聴覚士 -
日野病院
栄養課
管理栄養士 -
日野病院
栄養課
管理栄養士
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自分の仕事について
SECTION01
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入職して2年目・3年目となり、仕事は楽しいですか?
やりがいは有りますか?
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楽しいです。(笑)やりがいも感じています。
先輩も同僚もみんな良い人なので仕事は楽しいです。
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仕事上の悩みについて
SECTION02
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では何か困っていることや悩みはありますか?
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私は、同じ疾患であっても患者さんの生活歴、性格や年齢などマチマチなので同じようには進められないことです。
症例経験をたくさん積み重ねることで解決していきたいと考えています。
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まだ2年目なのにしっかりしているね。
患者さんの立場で考えると、毎日リハをするってつらいだろうなぁと思うけど、職員の皆さんも真面目に取り組んでるもんね? -
私は患者さんが食べて下さらないことです。
管理栄養士(RD)としてリハビリテーションのためにも「喫食量」を上げたいのですが、上がらない患者さんが居るので悩みます。 -
そうなんですね?
こちらの思いが伝わらないのは辛いことだと考えがちだけど、それは医療従事者の一方的な押し付けかもしれませんよね。主治医でもそう感じることはあるけど、「患者さんには患者さんのペースがある」と考えればどうかな。
患者さんのペースに合わせるというのは決して「手を抜いている」のではなく、患者さんのペースを上手く引き出していくために時間を上手に活用していると言うことなんだよね。
こうしたら良い、というのは得てして大きなお世話だったりするからね。
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ああ!そうですよね。
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好きなようにしてもらう、と言うのも回復期ならではの手法と考えてみてはどうでしょうか!
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ありがとうございます、とても勉強になりました。
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私も同じように、 管理栄養士(RD)として栄養指導が上手くいかないことがあります。
患者さんの食生活、食事スタイルと「こうしたら良いですよ」という私の栄養指導内容が合致しにくいこともあり、ご自宅に退院後の食事に良い成果を出せないことがあります。
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どこかに理想も追求したいもんね!
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はい、そうですね。
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ひとつエピソードを話すと、以前80代の糖尿病の患者さんが「大好きな和菓子かお饅頭をひとつで良いので毎日食べたいけど良いですか?」と聞かれたことが有ったんです。
もちろん臨床的にはあまりお勧めできない、だけど糖尿病とはいえ80歳まで元気に過ごしてこられたこの患者さんに教科書通りに「ダメ」と言うのが果たして正しいのでしょうか?
これまでの食生活を無視してダメと言うことに説得力は有るのでしょうか?
「その程度なら良いですよ!」と、その人の希望を聞きつつ治療を継続する方法も有ると思うんです!
目の前のことだけにとらわれずに長く病気と付き合ってもらうためにどうするのが患者さんにとって良いのか?を考えたいですよね!
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はい、そのように考えて行けるようにしたいです。ありがとうございます。
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職場の環境
SECTION03
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職場の環境はどうですか?
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当会は比較的大きな規模でもやりやすい環境が整っていると思います。
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では、職場の人間関係はどうですか?
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私はある病棟で勤務しているのですが、そこでは恵まれた環境でとても良い関係性が構築できています。
ですが他の病棟のセラピストや他職種の動きや考えに触れる機会が少ないのでそこは少し残念に感じています。
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他の病棟とは言っても同じ病院の仲間なんだから、もし遠慮しているのであればそこは遠慮せず垣根を払しょくして積極的にコミュニケーションをとって欲しいと思っています。
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分かりました。自分から積極的にコミュニケーションを図っていきます!
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今後について
SECTION04
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入職後に「感じていること」や「こうしたい!」と考えていることは有りますか?
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最近病棟異動が有ったのですが、違う病棟に行くと違う先輩が違う手法や考え方を教えて下さるので、私としては日々知識が蓄積されてきていると実感しています。
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定期的に異動するということを嫌がる人もいるけど、確かに多くのことを学ぶためには病棟異動しながら先輩の意見や強みを取り入れて、そこから自分なりの考えを構築していくのは前向きで良いことだよね。
異動することで強みが増すことが多いので、これからも積極的に受け入れて欲しいです。
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院長からのメッセージ
SECTION05
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若い皆さんには、これからも前向きに研鑽を積んで行ってほしいし、ぜひ職種に拘らずに多く の先輩や同僚職員に自分から積極的に声をかけ て行って欲しいです。
そして、 時々息抜きもしながら頑張ってくださいね!!
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はい、ありがとうございます!
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